KST株式会社

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製品情報

小物量産品から3m角の大型・8m長尺部品などの
超大型部品まで対応可能です

大型・長尺無電解
ニッケル

弊社では多彩なバリエーションのめっき槽を用意しておりますので小物量産品はもちろん、3000mm角の大型部品、8000mmの長尺部品まで様々なワークサイズに対応することが可能となっています。

無電解ニッケルめっきの
特徴

  • 1ミクロン単位でのめっきの厚みコントロールが可能です
  • 均一性に優れているため複雑な形状や、細孔内部にも均等に皮膜が析出します
  • 皮膜中に含有しているP(リン)濃度により磁性コントロールが可能です
  • 耐摩耗性に優れています
  • 密着性に優れています
  • 鉛を使用していないためRoHS、ELV指令等にも対応しています
皮膜組成 Ni 87%~98%
P2%~13%
融点 890℃
磁性 非磁性~磁性
結晶構造 非質晶~結晶質
硬度 500HV~550HV
比重 7.9
熱膨張係数 13μm/m℃
電気抵抗 60μΩ/cm

対応素材

当製品は、アルミ系材料への対応も可能となっております。 その他素材もまずはお気軽にご相談ください。

  • 鉄系材料全般(鋳物含む)
  • アルミ系材料全般
    (鋳物、ダイキャスト含む)
  • 銅系材料全般

めっき槽一覧

サイズ 対応重量
3300L×1200W×3200H 5tまで
2500L×600W×1200H 5tまで
2000L×1200W×1500H 5tまで
900L×800W×900H 250kgまで
1000L×1500W×900H 250kgまで
8m長尺槽 2.8tまで

硬質無電解ニッケル
(硬質クロム代替めっき)

「六価クロム」を使用せずに、同等の性能+αがひきだせる代替めっき技術

近年の環境問題・意識の高まりにより、硬質クロムの代替ニーズが高まっております。従来、硬質クロムの代替や高硬度皮膜を望まれるお客様には、無電解ニッケルに熱処理をおこない皮膜硬度を上げるという処理法や、高価なタングステンやボロンを使用しためっきで対応するといったものが一般的でした。弊社では環境問題のみに留まらず、品質、コスト、納期にもご対応するため硬質無電解ニッケルをご提供しております。

弊社硬質無電解ニッケル
処理と環境について

  • RoHSやELV指令等に関する規制物質は一切使用しないため、グリーン調達に適合します。
  • ボロン(ほう素)を使用しないため土壌環境規制にも該当せずグリーン調達に適合します。
  • 熱処理を省くことによりCO2の削減につながります。

※弊社硬質無電解ニッケルは環境問題にフル対応しており、安心して採用することができます

弊社硬質無電解ニッケル
におけるコストメリットについて

  • 従来の無電解ニッケルと同単価かつ、熱処理が省けるのでコストダウンと納期短縮が可能です。
  • タングステンやボロンなどの高価な材料を使用しないため、コストダウンが図れます。
  • ボロンを使用しためっきに比べ、析出スピードが3倍のため生産性が格段に上がります。
  • 特別な治具を必要としません。
  • 高精度品の場合、硬質クロム後に行っていた後加工(精度出し)を省略できるため、コストダウンと納期短縮が可能です。

※ボロンやタングステンを使用した処理や硬質クロム後に後加工を行っているお客様は、特に大きなコストダウンが可能です。

性能について

  • 析出状態でHV700程度を誇り、熱処理することにより、HV1000程度まで高められます。
  • つきまわりに優れており、複雑な形状の製品にも特別な治具を使用することなく均一な皮膜となります。
  • 細孔内部へも均一にめっきが施せます。
  • 寸法精度は、1ミクロン単位でコントロールできるため、面倒な後加工は一切不要です。
  • 耐摩耗性に非常に優れています。
  • はんだ付け性はやや良好です。
  熱処理なし 400℃熱処理
弊社硬質無電解ニッケル 700HV 1000HV
無電解ニッケル+B+W 700HV 930HV
無電解ニッケル+B 780HV 900HV※
一般的な無電解ニッケル 500HV~550HV 800HV~900HV

熱処理をおこなう場合、
以下の要因が品質上問題
となることがあります

01 
熱処理をすることにより、耐食性が犠牲になる。

耐食性に寄与している皮膜のアモルファス構造が、熱処理により結晶化するため

02 
高精度部品に関しては精度が保てない場合がある。

加工前に素材中のひずみを除去しない場合や、製品形状によっては熱処理により歪みが発生し、加工精度を維持することができない

03 
非鉄製品など高温に出来ない製品がある。

アルミなど素材によっては鉄系材料のように高温がかけられず、充分な硬度を得ることができない

04 
皮膜が変色する。

基本的に大気炉による熱処理なので200℃から酸化が始まり、皮膜の変色が避けられない

弊社の硬質無電解ニッケルならば、
皮膜性能、コスト、納期、環境の問題が一挙に解決することも可能です。
まずはお気軽にお問い合わせください。